今やスマホでもPCでも、私たちの生活に「空気」のように溶け込んでいるブラウザ、Google Chrome。でもみなさん、この絶対王者が産声をあげた17年前、ライバルからどう言われていたか覚えていますか?
当時、世界最強のテクノロジー帝国だったMicrosoftのCEO、スティーブ・バルマー。彼はChromeが登場した際、カメラの前でこう言い放ったのです。「あんなの、ただの端数(誤差:rounding error)にすぎない」と。
それから17年。Internet Explorerは文字通り「歴史の闇」に消え去り、後継のMicrosoft Edgeは、Chromeを追いかけるのすら精一杯。というか、中身はChromeの心臓部(Chromium)を移植されて生き延びている状態です(笑)。この最高にエキサイティングな「下克上の歴史」について、GoogleのCEOサンダー・ピチャイが驚きの本音を語りました!
「実際、めちゃくちゃ心折れかけました」ピチャイが語る裏話
当時はGoogleの1ディレクターとしてChromeチームを率いていた、現CEOのサンダー・ピチャイ。彼は最近のインタビューで、バルマー氏の「ただの誤差」発言についてこう振り返っています。
「あのコメントは、チームのやる気を著しく削ぐもの(demoralizing)だったよ」
やっぱりへこんでたんかい!と、親近感が湧きまくるコメントです。当時は泣く子も黙るMicrosoftのボスに鼻で笑われたわけですから、チーム内に「俺たち、本当に正しいことやってるのかな……」という重い空気が流れたのも無理はありません。しかし、ピチャイと彼の仲間たちは、そこでブラウザの開発を諦めませんでした。むしろ、その悔しさをバネにして「Webそのものを次の次元へ進化させる」という狂気的なビジョンに邁進したのです。
海外のテックオタたちが語る「バルマーの伝説的フラグ」
この歴史的な「逆転劇」の記事に対し、海外のRedditスレッドでは、当時のブラウザ戦争をリアルタイムで見ていたギークたちから、大爆笑と乾いた笑いが混ざったコメントが殺到していました。その「リアルな声」を見てみましょう!
WindowsNP (生粋のレドモンド信者)
「バルマーの最大の功績は、iPhone、Android、そしてChromeのすべてにおいて完璧な逆張りを決めたこと。これほど美しいフラグ回収を映画以外でお目にかかれるとはな!」
【ルスラボ的ツッコミ】
バルマー氏、本当にある意味で「逆神の預言者」ですよね。「iPhoneは高すぎる!キーボードもない!」と言い放ち、「Android?おもしろいね(笑)」と笑い、今回の「Chromeはただの誤差」。彼がディスったプロダクトが百発百中で世界を支配していくのを見ると、もはやMicrosoftのCEOではなく「未来のヒントをくれる神のパペット」だった説すら浮上してきます。
Web_Dev_99 (ひたすらマークアップする人)
「最大の皮肉は、現在のMicrosoft EdgeがChromeと同じChromiumエンジンで動いてるってことだよ。Edgeは、かつてバルマーが『誤差』と呼んだそのシステムの中で必死に生かされているんだ。」
【ルスラボ等分析】
これほど痛快な皮肉が他にあるでしょうか! 宿敵を倒そうとした結果、数年前からMicrosoft Edgeは自社のWebエンジン(EdgeHTML)を捨て、中身をChromeと同じ「Chromium」に総入れ替えしてしまいました。つまり、今のEdgeは「Chromeの兄弟車」みたいなもの。バルマーの「ただの誤差」という言葉は、17年後に「自分たちのアイデンティティが、その誤差に飲み込まれる」という最高のブーメランになって脳にぶ刺さったわけです。
Silicon_Valley_Nostalgia (2000年代を知る男)
「Sundar Pichaiが当時へこんでいたのを認めたのは人間味があっていいね。でも彼はChromeをただのブラウザじゃなく、あらゆるウェブアプリを動かす『OS以上のプラットフォーム』にするっていう狂ったビジョンを貫き通した。それが勝利の鍵だったんだ。」
【ルスラボ的深掘り】
ピチャイ氏が並外れていたのは、単に「動作が軽いIEのオルタナティブ(代替品)」を作ろうとしなかった点です。彼らが目指したのは、ブラウザという窓の向こうで、Googleマップやスプレッドシートのような超重たいアプリを「デスクトップ並みの爆速で動かす」こと。JavaScriptの実行速度を当時の常識から桁違いに引き上げた「V8エンジン」の開発。あの狂気的なスピードへのこだわりこそが、肥大化して「進歩を止めた恐竜」となっていたIEを、一撃で絶滅に追いやる隕石になったのです。
「誤差」に支配された世界で、私たちはどう生きる?
ピチャイ氏率いるChromeチームの執念が、現在のモダンなWeb体験を切り拓いたのは間違いありません。もし17年前に彼らが「もうやめよっか……」と諦めていたら、Googleドキュメントも、Figmaも、あるいは今皆さんがスマホやPCでサクサク楽しんでいる多くのWebサービスも、もっと退屈なもの、あるいは存在すらしなかった可能性があります。
しかし、ここでルスラボ的に一つだけ、ちょっとしたホラー(?)を付け加えておきましょう。バルマーの「誤差」にすぎなかったChromeは、現在デスクトップのブラウザシェアで実に60%以上を記録しています。しかも、残りのライバルたち(Edge、Opera、Braveなど)の多くも、心臓部はChromium。つまり、実質的に世界のWeb表示ルールは、Googleの一挙手一投足に握られていると言っても過言ではありません。
強大なMicrosoftの独占(IE帝国)に挑んでWebを自由にしたはずのChromeが、今や新たな「独占の皇帝」になりつつある。このテック業界の「盛者必衰のドロドロの歴史」こそが、SFよりも面白くて、物欲とオタク魂を刺激してやまないんですよねえ。ピチャイCEO、当時は本当にお疲れ様でした。バルマー元CEO、最高のフラグをありがとうございました!
- 元記事ソース (windowscentral.com): Steve Ballmer called Google Chrome a “rounding error” — 17 years later, Internet Explorer is dead, and Microsoft Edge can barely catch up | Google CEO Sundar Pichai admits that Ballmer’s comments were “demoralizing,” but they didn’t give up on Chrome.
- Redditスレッド: Reddit Discussion


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